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お知らせ

2017.01.15

対象:

プログラム:

東大FFP第8期 DAY8 SAPチャートの作成

年が明けて1月6,12日は、東大FFPの最終回DAY8でした。

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黄色は現在や過去のこと、青色は未来のこと、赤色は特に重要なことが書かれているふせんです。

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チャート作成の途上で何度も共有の時間があります。相手に説明することで、自ら気づきを得ます。

 

このセッションでは、SAPチャートというワークシートを作成し、自分の教育・研究およびその他の活動を俯瞰し、振り返り、活動の背後にある理念(活動において大切なこと)に自ら気づき、今後のキャリアに向けて、目標をたてる、ということを行います。

SAPとは「構造化アカデミックポートフォリオ」(Structured Academic Portfolio; 吉田・栗田 2016)の頭文字をとったものです。もともとアカデミック・ポートフォリオは「大学教員としての活動に関する, 自己省察による記述と根拠資料を集約した書類」というもの(Seldin & Miller 2009)ですが、それが「記述内容が構造化され、作成の手順・要点が明確 」である点がこのSAPの特色です。そして、このSAP作成の準備課題として位置付けられるのがSAPチャート(Yoshida & Kurita, 2016)ですが、短時間で活動全体を(簡便ではありますが)振り返ることができ一覧性に優れていることから単独でも利用することができます。大学院生にとっては、キャリアパスを展望するのに適していること、東大FFPで学んだことを自分の教育理念とひもづけて考える契機となることから、最終回のコンテンツとしてとりいれています。

3時間半を使って作成し、途中、随時ペアで共有の時間をとり相手に説明したり相手からの質問を受けることで、リフレクションを深め、気づきを得ます。自分の教育理念や研究の価値などをあらためて他人に説明することに、最初こそ「おそるおそる」の雰囲気があるのですが、次第に「共有時間の終了」を告げてもなかなか話し終わらないくらいの熱気になります。

今回で東大FFP第8期も無事終わりを迎えました。今期の受講者の皆さんもとても熱心に取り組んでいただくことができました。この1セメスター分で伝えられる知識や技術は限られていますが、「教育について考え続ける」姿勢が身についたのなら、それがこのプログラムを受けた価値であると思いますし、そうあって欲しいと願っています。

第8期の皆さんの修了者アンケートをお待ちし、東大FFPは次期第9期に向かって、また、さらなる改善をしておきたいと思います。ご受講ありがとうございました。

栗田佳代子

 

Seldin, P., & Miller, J. E. (2009). The academic portfolio: a practical guide to documenting teaching, research, and service (Vol. 132). John Wiley & Sons.

吉田塁,栗田佳代子 (2016) 構造化アカデミック・ポートフォリオ作成の評価; 第22回大学教育研究フォーラム,238-239,2016.3.17-18,京都大学

Yoshida, L., & Kurita, K. (2016). Evaluation of Structured Academic Portfolio Chart and Workshop for Reflection on Academic Work. Procedia Computer Science, 96, 1454-1462.

 

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