Utokyo faculty development東京大学

インタラクティブ・ティーチング

スキルセッション

スキル7.応用編2:質疑応答(2)

映像をご覧の皆さん、こんにちは。
インタラクティブ・ティーチングスキル・セッション7回目の今日は質疑応答の2週目です。今日も学生の皆さんから質問を募りたいと思います。皆さん、こんにちは。

こんにちは。

2週目の質疑応答。テーマはですね、クラスルーム・コントロール。クラスでの学生との交流をどのようにしたらいいだろうか。そういったところでの皆さんの不安、疑問、質問を受け付けたいと思います。それでは質問を考えてきていただけましたでしょうか。どなたからでも結構です。どうぞ。はい、お願いいたします。

クラスをコントロールするときに、そのリーダーを見つけてその人にアプローチするのが重要だっていうことをおっしゃってたんですが、で、すごいそう思うんですね。で、今回の例では、実際にそのリーダーの人が話をいっぱいしていたということがあったと思うんですが、普段の教室であまり話している学生見ないんですね。そこで、その話しているということ以外でリーダーを見つける方法があれば教えていただきたいです。

はい、ありがとうございます。リーダーの見分け方ですね。リーダーというのはですね、常に全体を気にしていたりですね、自分一人で何かをやってるっていうことではないですね。ですから座り方、座り方を見てもですね、例えば普通の人はまっすぐ見て座っていますが、リーダーはちょっと横向きに座っていたり、体を開いていることが結構多いんですね。ですからお話をしていなくても何となく体が隣の人に気を配っていたりとかですね、周りを意識しているなっていうのがパッと見えてくるようになりますね。これは経験にもよるんだと思うんですけれども、そういったことが何となく、あっあのあたりがリーダースポットだなと。そういったことがわかるようになってくるかと思います。まず、見かけ的なことでいうと、体の開き方、ここあたりを意識していただければと。あとはクラスが始まる前にもそのリーダーを観察しておくっていうのはありますよね。

そうですね。自分の講座とかワークショップの準備をもちろん前の時間にやっているんですが、少しやっぱり教室に入って、一番アクションが大きかったりだとか、一番声が大きかったりだとか、あと一番こうやって俯瞰で見るとその人に一番目線が向かっている人間っていうのがパッと見えますので、そういうときに、あっこの人がポイントかなとちょっと目星をつけておいたりはします。で、それが難しい場合は、講座の中に入って、ちょっとじゃあ、お互い少し話し合ってみてもらえますかと言って、そういった動きをですね、出すようなものを作りますとやっぱりそういう時にももう自然とにじみ出てきますので、そういったところきっかけにはい、感じたりしています。

はい、吉田さんリーダーシップ取りますからね。もうふっと、ふっとこう空気がね。

見られている。

そうです。入ってきただけでもうわかります。はい、不思議なもんなんですけどね。あります。是非そういうのがふっとわかるようになるまで場数をね、踏んでいただければと思います。はい、大丈夫ですか。

ありがとうございます。

はい、ありがとうございます。では次は。はい、お願いします。

僕も初めての授業に関して質問がしたいんですけれども、その今回やっていただいた例だと、熱心な生徒、リーダーそれからあまりこう熱心じゃない、非協力的な、教員から見て非協力的な生徒っていうのがいて、こう熱心な人だったりリーダーの人からこう攻めていくっていうのがあったと思うんですけども、こう実際の大学の授業ですと、こう必修のクラスなんかにありがちなのが、こう全員非協力的といいますか、なかなかこう挙手とかしても、手を挙げてくれないかもしれないなっていうのがすごく心配なんですけども、そういった場合、かなり極端なケースだと思うんですけども、どうすればいいでしょうか。

はい。そういった場数はかなり体験しておりまして、もう誰とも目が合わない。ね。手を挙げてくださいといっても挙げないと。こういうパターンはかなりあります。で、そういった時もですね、こちらがやっぱり粘り強くリアクションを求めていくことってすごく大切で、例えばやっぱり挙手をさせるってのがすごく簡単なやり方かなと思います。そのときに挙げても挙げなくてもいいという質問をしてしまうとやっぱりダメなんですね。どちらかに必ず手を挙げてくださいと、今日は簡単な質問から今いきますという感じでやっていただくというのがいいかなと。例えばですね、全員に手を挙げさせたい時、私はこんな例をします。では、今日は難しい質問ではなくまず簡単な質問からしたいと思います。皆さんよく考えてください。朝の出来事です。よろしいですか。今日の朝、目を覚ました方手を挙げてみましょう。どうぞ。はい。はい。そうですね。はい。これをするとですね、挙げていない人いると大変なことになりますね。当然目を覚ましたからここに来ているわけで、例えば手を挙げない人がいた時はですね、そこに近づいていってまだおやすみ中ですかというようにコミュニケーションをとっていくと。面倒くさいからたいていここでは手を挙げてしまうわけですね。で、あの人にこう話しかけられるのは結構大変だなと思うとアクションをしてくれますので、そこから徐々に徐々に皆さんの気持ちをほぐしていく。こういう形でですね、段階を踏んでいくこと、これが大事かなと思います。こういうね、ときって結構やっぱり緊張しますよね。

緊張しますね。

誰ともこう交流が取れないなんて時は。でもやっぱり根気よくやっていくだけですよね。

そうですね。根気よくやっていく中で、先ほどのように一人味方が、いきなり全部をよくしようと思うのではなくて、まず一人目を味方につけたあと、自分なんかがよくやるのがあとはネットワークにして作ってくってことよくやります。こちらで味方ができたと、で、なんとかですよねって聞いた後、ほう。向こうではこんな風に言ってますけど、どうですっとかって言って、次に非協力的でも味方になってくれそうな人っていうように、こうやって段々とこうネットワークをこう作っていくと恐らくこうやっぱりそういう風になった方って当事者になるので、一旦注意がつくとやっぱり、ちょっとこの授業付き合おうかなっていうトライアングルができるだけで、その内側が少しこう満ちた空間になってくるっていうのはありますね。

はい。粘り強くですね。 1回ね、手を挙げなくてもていいんだっていう初期設定が生まれちゃうともうここで距離はね、縮まらないです。ですからやっぱり最初に手を挙げる、絶対参加させるんだっていう意識を持つことが大事かもしれませんね。はい。大丈夫でしょうか。

はい。ありがとうございます。
はい。
では次いきましょう。はい、どうぞ。はい、お願いします。

事例の際に、リーダーの方の隣の方が全然喋れなくて、こうリーダーがずっと喋っていたんですけど、そこでこう何かバランスよく喋ってもらうためにはどうしたらいいでしょうか。

はい。そうですね。リーダーの周りにいる人の発言を引き出すということですけれども、これ結構難しいですね。で、いきなりはやはり難しいです。というのは、リーダーの周りの人というのは、リーダーの顔色を気にしてる場合があります。ですからそこで、目立ったようなことをしたときに後でリーダーとの関係がどうなっちゃうかわからないと。こういう警戒が働いている場合もあるんですね。ですからそういう方はですね、まずこちらが目線で安心させる。これ大事ですね。リーダーが先ほどのように、どんどん名前をね、自分の名前も言われちゃったという場合がありました。その時もこのリーダーに発言をされてしまっている彼、彼女に目線をしっかりと移して、そのリーダーを、リーダーじゃないメンバーを安心させてあげると。あなたの存在もしっかり私はわかってあげてるよという信頼関係を作って、そしてそれを何回かやっていくと後ほど発言をしてもらう機会が出たときに、彼が安心して発言をしてくれたりということがあります。後は休憩をとりますね、この休憩中というのはすごく大事で、リーダーと離れた瞬間とかですね、そういった時にちょっとした声かけをしてあげると彼がですね、次の時間に安心して後ほど友好的な関係を結べるかなという感じですね。大丈夫ですかね。
はい。
ありがとうございます。はい。では、次にいきましょうか。どうぞ。はい、どうぞ。
はい。
事例などを見ていて、それで学生にこう先生が近づいて行くことってすごい大事だなっていう風に実感しているんですけれども、大教室とか通路が荷物でグチャっと埋まっているとかいろんな事情があって物理的に学生に教員が近づいて行くことが難しいっていうケースがあると思うんですが、そういう時にその学生さんにどういう風に声をかけたらいいのかなと思ったんですが。

そうですね、今はね非常にこう動きやすい環境での授業ですけれども、スクール形式になっていたり段教室で全然歩けないなんてこともあるわけですね。そういった時はですね、やはり目線によるコントロール、目線によるコントロールっていうのが大事ですね。今の話とも通じるんですけれども、例えば3列目と思ったときにしっかり3列目を見てあげたりとか、そういう風にですね、自分の体が行かなくても意識をしっかりそこに持っていくことで空間を作っていくと。歩くというのは行動ですが、歩く意識というのが実は空間を作っておりますので、見に行けなくてもしっかりと目線を会場全体に渡してあげたり。あるいは声ですね。声もこちらだけではなくて、向こうの方にも届ける。こういったことでですね、皆さんが自分もこの空間の中に存在するんだという意識を持ってもらえるんじゃないかなと思います。他には何かありますかね。

後はもう正直に聞くっていうのがありますね。後ろのそちらの方、聞こえてますか。はい、ありがとうございます。というように、やっぱり私はあなたを認識してますよっていうサインを出し続けることが、このやっぱり授業の集中を途切らせないコツだと思いますんで、そういう場合は僕なんかはよくもう直接今のところわかりました。というようにコミュニケーション取ったりしてます。

300人ぐらいの講義の時はですね、後ろの方に聞こえてたら手をくださーいとかそういったサインをしてもらうことで、後ろの方とこの関係性、特殊な、前の方とは違う関係性を築いていくなんてことをやってますね。はい、大丈夫ですかね。

はい。ありがとうございます。

お願いします。
では、次は。あっ。
またなんですが。
2回目。さすが、リーダーですね。お願いします。

実際にクラスをコントロールしていて、そのいろいろとデリバリー、いろいろとそうですね、話をしたときに、学生の反応がとても大事だという話だったんですが、その反応のチェックの仕方がもしあれば、あると思うんですけど、どのようなチェックの仕方があるのか、教えていただければ。

やはり先ほどと同じように体の向きですね。ちょっとした体の向きなんですけれども、自分に好意を持っているのかあるいはちょっとネガティブなのかっていうのが伝わってきます。こういった体の向きっていうのは参考になるんじゃないかなと思います。あとはですね、やはり目線の合う、合わないですとか、あと表情ですね。表情はですね、本当に微妙にサインを皆さん出してます。で、この微妙なサインを感じられるようなマインドにしておくっていうのが結構重要です。結構ですね、心がこう乱れていたり別のことを考えていたりすると心の状態があまりよくないです。ですから誰かがサインを出してもそれに気づけないです。ところが講義の前に1つ集中して自分の内面をですね、しっかりと見つめるような時間を短く持っていただいて、そこから講義に臨みますと普段は感じられないような領域の様々な感情やサインを受け取るようになります。ちょっとした心がけと心のバランスの取り方なんですけれども、やっていただくといいかなと。他にありますか。

リアクションというか、その日の教室のメンバーの雰囲気を測る手段として、これオススメなんですけども、絶対にですね1つ、自分の鉄板というかここは笑いが起きるぞというようなものが持てるようになると、非常に僕なんかはやりやすくなってます。というのは効果としては、そういった話をしたときに、いまいち今日はちょっと温度がまだなかなか作れてないなとか、そういうのを感じるのと、あとは少しでも笑いが起きるとそれによって自分がやっぱりリラックスするっていう、イチローが打席に入る前に必ずこう同じ動きをしますよね。自分にとっても必ずリアクションがある程度予測ができる導入部分っていうものを作っておくと、そこから先がいろいろとスムーズに行くんではないかなと、はい、思ってます。

で、ですね、ドン引きになったりするときもあります。

あります、あります、あります。
これを恐れないでください。

そうなんですね。

一切反応が来ない時はですね、「素晴らしいサイレントムービーを見ました」。
そうですね。
何でもいいんです。そのピンチをですね、どれだけチャンスに変えるか、そこを展開させる力っていうのを場数でつけていったりですね、どういった時でもこれを絶対に成功、良きことにするんだという意思を持つこと。これが大事ですね。よくありますよね。

よくありますね。で、最初は非常に怖いんですけども、そのうちあのドン引きというのが出てくるとですね、快感に変わってくるというのが。引きましたねー、引きますよね。こういう人が来るとね。はい、じゃあ最後には仲良くなりましょうねというような感じで進めてワークショップをやっていったりっていうことがあります。

はい、大丈夫ですか。

表情の変化を見つけるっていうときに、例えば少しだけ自分が面白いと思うことを言って少しにやけたかなっていうので気づくってことですか。

大事なのはですね、自分の表情が相手にうつってるかどうか。
あー、なるほど。
例えば自分が、今笑顔でこれが相手にも笑顔としてちゃんと届いてるかは相手の表情が自分と同じになってるかでわかります。ですからニコニコしているのを急にふっとしたときに皆さんの顔がふっと変わるかどうか。あとは急に顔を口を大きく開けたり目を開けたときに皆さんもそこで息をとるか。息がですね、自分と相手がシンクロしてるかどうか、こんなことも結構バロメーターになるかなと思いますね。はい。大丈夫ですか。

ありがとうございます。
はい、ありがとうございます。
ではあと最後1つぐらい。はいじゃあ、お願いします。どうぞ。

はい。寝ている人とか、すごくガヤガヤと騒いでいる時に叱らずに何か面白く注目させるコツはありますか。

はい。ガヤガヤは大変ですよね。なかなか静かにならないということがあります。静かにならないとき私はよくやってますけれども、今日最後までうるさくしている方、最後までおしゃべりが続く方はですね、今日の講義に協力していただこうと思います。さ、待ってみます。と言ってやるとですね、一気に静かになったりします。というようになるべくですと、こういうガヤガヤが起きたり、寝る人がいないっていう状況を作る。そもそもそれが起きないようにすることが大事なんですが、万が一そういうことが起きたときには、そういう方たちををなるべく話題の中心に持ってくるってことですね。のけ者にしてしまいますと自分はここで騒いでても何も言われないんだ。つまり存在がなくなります。必ずそういう人にもスポットを当てて、その人たちが参加しやすいような状況に持ってくると。つまり、やっぱりこういうアクティブ・ラーニングをするときってのは、全員がここに参加しているんだっていうモードをどこまで作れるか。ここにかかってくるんじゃないかなと思います。大丈夫ですかね。はい。他に何かありますでしょうか。大丈夫ですかね。はい。では、クラスルーム・コントロール編、質疑応答を終えたいと思います。今日も皆さんどうもありがとうございました。

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