Utokyo faculty development東京大学

インタラクティブ・ティーチング

スキルセッション

スキル3.導入編2:伝わる喋り方

映像をご覧の皆さん、こんにちは。
インタラクティブ・ティーチングスキル・セッション、3回目の今日は声についてです。
それでは、教室の学生の皆さん、こんにちは。
こんにちは。
さあ、声です。私たちも教員の皆さんにワークショップをする際、よく聞かれるのがこの声の問題です。どうでしょう、ご自身の声に多少不安がある、どうしようという風に思っている、そんなところがある方手を挙げてみてください。はい。
結構いらっしゃいますね。ありがとうございます。どんな部分がちょっと不安ですか。
声が届いているかなという質の部分で。
質の部分。
心配です。
声の部分、届くかどうかということですね。
じゃあ、どうでしょう。
そうですね、声の明瞭性、ちゃんとはっきり届いているのかが気になります。
はっきり届いているかどうか、はい、そうですね、今言ったのは発声の問題、それと滑舌の問題、こういったことが声の不安のだいたいの皆さんのお悩みのポイントでございます。発声とそして滑舌はこれが明瞭だっていう人は、例えばアナウンサー、あと俳優、これは声の訓練をするわけですね。だいたいこれはですね基礎でも1年、2年平気でかかってしまいます。しかも毎日何時間もの訓練を積んでようやくどうにかなるかという問題です。それを教員になるために一生懸命やるかというとそれは他にやった方がいいことがたくさんあるんじゃないかなと思うわけです。皆さんは別にアナウンサーになるわけでも俳優になるわけでもありません。ですから大切なことは正しい話し方、美しい話し方ではなくて伝わる話し方、伝わる話し方を目指してほしいなと思います。では、伝わるってどういうことか、といいますと伝わるのは要はですね、伝わっているかどうか、しっかりと相手の反応を見るということです。私の声が届いていますか、というのは確認をすればわかることですよね。例えば言葉が明瞭じゃなくても今の話わかりましたかという風に振ってあげれば、ここで伝わったかどうかの問題はクリアするわけです。例えば伝わっていなければ、もう一度丁寧に話してみる。今のちょっと早口だった。確認して早口であればゆっくり話すよう心がける。こうして自分の問題点改善していけば、特に問題はありません。ですから伝わる喋り方をする第一の関門、まずは相手の反応を見るということです。後ろ向きの講義では絶対に皆さんの反応はわかりません。ですから皆さんの反応をうかがいながら講義を進めていく。そして途中で大丈夫聞こえてるという反応、リアクションを求めていく。ここからスタートしてください。最初はいろんなことを言われるかもしれません。聞こえづらい、声が届かない。そのフィードバックをまっすぐ受け入れて、そして自分を改善していく。こういったことで皆さんの声の問題は少しずつ少しずつきっと改善されると思います。
では今日は、まず簡単にできること、簡単にできることとして話すこと書くこと、この違いについて皆さんに学んでいただきたいと思います。言葉には書き言葉と話し言葉、喋り言葉があります。この違いについて今日は皆さんに学んでいただきます。皆さんのお手元に紙があります。見てみてください。この文章は書き言葉ですね。書き言葉です。堅苦しくミュージカルについての説明が書かれています。今からこれを話し言葉に直して、皆さんに平易な言葉でも伝わるようにしてプレゼンをしていただこうと思います。1分間でこの文章を話し言葉に直して、こちらにまた代表者の方に出ていただいて発表していただこうと思います。それでは1分間考えてみてください。用意スタート。
自分なりの言葉に書き換えていただいても結構ですし、途中で相手の反応を見るための投げかけを入れていただいても結構です。とにかくこの文章の内容を学生の皆さんにわかりやすく伝えてください。伝わる喋り方です。
さあ、時間です。それでは今週はこちらのテーブルからいきましょう。すぐ目が合ってしまいましたね。では前に出てきてください。では、拍手をお願いします。では渡辺がまた学生の視点になって皆さんの発表を聞きたいと思います。
原稿なしで。いいですよ、どっちでもいいです。はい、原稿見なくてもね、見てもいいです。はい。ではこのお話を皆さんに魅力的にしてみましょう。ではお願いします、どうぞ。
皆さん、こんにちは。
こんにちは。
私、ミュージカル好きで友達の結婚式の余興とかにですね、歌ったりするんですよ。で、今日は、おもしろいですよね。今日はミュージカルについて考えてみたいと思います。ミュージカルっていったときに舞台ではどのようなこと行われます。
歌があります。
歌が。ありがとうございます。何かありますか、他に。
踊り。
踊り、ダンスありますね。ありがとうございます。もう1個ぐらい聞いてみますか。
歌、踊り。
歌、踊り、何か。
他の楽器の演奏。
演奏、音楽とかですかね。ありがとうございます。いろいろ出てきました。そのようにミュージカルというのはまさにその歌であったり、音楽であったり、踊りっていうものが組み合わさったイメージがありますね。ものなんですね。そしてさらにミュージカルっていうのはストーリーがあるんですね。そのストーリーの中ではその主人公がいろいろな経験をする。例えば怒ったりとか悲しんだりとか愛を感じたりする。その感情部分も組み合わさったものになってるんです。ミュージカルというのは、そのような動きや音楽、ダンス、感情的なものが入ったストーリーも入ったすごいエンターテイメントあふれるものなんですね。
はい、ありがとうございます。いやでもすばらしかったですね。気をつけたポイントってなんですか。
気をつけたポイントはもう最初に言っちゃうと何も疑問を呼びかけるところがないなと思ったので最初から質問してミュージカルについて考えてもらうっていう風に思いました。
はい、そうですね。自分から言葉を発する前に皆さんから出していただくと。これは喋り方としては非常に高度な部分です。で、よかったのはですね、声の問題でいいますと、非常にこうダイレクトに皆さんに声かけをしていましたね。どうですかっという風に。声の飛ばし方がよかったんですね。声を正しく発声してこう正しい喋り方、伝わる喋り方をするときには声を飛ばす。この飛ばす方向性が大事です。例えばですね、そうですね中村さんにこんにちはってちょっと言ってみてください。
こんにちは。
はい、では皆さんにこんにちはは。
こんにちは。
はい。では、カメラの向うの皆さんにこんにちはは。
えーっ。こんにちは。
はい、というように意識が変わると声がね、
恥ずかしいな。
一番最後が一番恥ずかしかったよね。
経験ないです。
そうですね。感情が声にはのります。ですから今のように恥ずかしいというのも全部伝わるわけです。
より恥ずかしいです。
はい、そうなんです。で、声に方向性をつけてあげることというのはすごく大切です。一人に話すとき、全体に話すとき、今日はこの人数ですけれども例えば100人教室、100人の段教室、ここで講義をするときにこんにちはを言う、このイメージを持ってちょっと言ってみましょうか。
はい。では、お願いします。
こんにちは。
はい、そうですね。はい。イメージをするだけで発声が変わっていくんですね。発声と発想というのはつながっています。ですから何を思いどのようなイメージをして話すのかそしてその声をどこに届けたいのか。この方向性があると声が定まってきます。今日は皆さんにね、いい声でいいプレゼンで拍手がたくさん起きましたけれどもね、ありがとうございました。
はい、それではいってみたいと思います。こちらのテーブルです。先ほどやりたそうにしてました。よろしくお願いします。寺本さん。お願いします、どうぞ前に。拍手をお願いします。心の準備はよろしいですか。
ちょっとハードルが高いんですけど。
では、やってみましょう。ではお願いします、どうぞ。
皆さん、こんにちは。
こんにちは。
ミュージカルとは何かということをちょっと今日は話をしていきたいんですけども、ミュージカル見たことがある人いらっしゃいますか。皆さん見たことがありますよね。ミュージカルというのは音楽とか歌とか芝居とかダンスが含まれてるんですけれども、いろんな感情が含まれています。何かどんな感情が含まれているか、何かこう思いつく感情を教えていただけませんか。どうでしょう。
悲しい。
悲しい。他にはどんな感情がありますか。
好きだ。
好きだ。そうですね、どんな感情がありますか。
喜び。
喜び。そうですね。どんな感情がありますか。
光。
光、希望みたいなそういう感じですね。そうですね、本当にいろんな何かポジティブな、ポジティブな感情からネガティブな感情までいわゆるいろんな感情があふれているものなんですけども、そういうものを言葉や音楽や動きによって表現していくというのがミュージカルになります。
はい、ありがとうございました。
どのあたりに、どのあたりにポイントを置いてやりましたか。
ポイントはやっぱり質問形式にしたいなと思って。あとは誰に話すかちょっと泳いでしまったんですけど、ちょっと方向性は決めたいなと思ってやってはみました。
はい、はい。そうですね。前半はね、先ほどの例のようにですね、質問をされてやっていたと思います。で、声っていったときにですね。間をとる、間をとるというのがすごく大事です。間というのは相手の反応を待つというところで、今だと質問をしてそれが返ってくる間ですね。これがですね、最初のうちはちょっと緊張されていたのか、早く答えろ、早く答えろという風にちょっとあせらせた感じがありますね。沈黙というのはね、最初とっても不安なんです。こうやってこう間ができると何か言わなきゃいけない。ここがですね、よくあーとかえーっていうのが多い講義につながってくるんですけれども、間を恐れないということ、これとっても大切です。あともう1つはですね、少し早口なんですね。
はい。
早口問題というのがありますね。結構早口になりがちです。そのとき意識するのは落ち着けるという意識ではなくて、口の形なんです。口の形をなるべく縦に大きく開ける。縦に大きく開けると当然喋り方がゆっくりになりますので、自分の中でも落ち着きを取り戻したり、あるいは声を正確にはっきりと伝えることができたりします。ですから声を遠くに届ける、飛ばすということと間をしっかりととる。沈黙を恐れないということと、声を、口を縦に開けてゆっくりと発声すると。このあたりを意識してほしいなと思います。でも果敢にね、チャレンジしていただいて、こう必ずこう前に進むと、というのをやっていただいたのは大変すばらしいトライでした。ありがとうございました。
以上のように今日は、二人の方にまた実施をしていただきました。とてもお上手なお二人だったんでね、なかなかこう注意するところもなかったんですけれども、声、声はすぐによくなるという問題ではありません。先ほども言ったようにですね、聞こえないんであれば聞こえないということをしっかり反応をしていただいて、自分のいけないところ、足りない部分を気づきそして改善する。このプロセスをですね、怠らずにトライしていただきたいと思います。前に飛ばすこと、そして間を恐れずに、沈黙を恐れずに間をとること。そして口を縦に大きく開けること、ゆっくり話すということです。
それでは、また来週も一生懸命学んでいきたいと思います。今週はこれで終了です。どうもありがとうございました。

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