Utokyo faculty development東京大学

インタラクティブ・ティーチング

スキルセッション

スキル2.導入編1:空間を作る

映像をご覧の皆さん、こんにちは。
インタラクティブ・ティーチングスキル・セッション2週目になりました。
今日からは具体的なアクションを皆さんにしていただいて、私たちがフィードバックをする。そんな実質的な講義に入っていきたいと思います。
それでは、教室の学生の皆さん、こんにちは。
こんにちは。
さあ、今日からですけれどもどうですか、緊張してますか。
ちょっと緊張しますね。私ももっと緊張しています。
はい、今日はですね、まず1回目なのでアクティブ・ラーニング、皆さんいろいろと学んできたと思うんですが、それを私なりにもう1回おさらいをしてみたいなと思います。
私は舞台で俳優として舞台に立つわけですけれども、皆さんにとって舞台というのは教壇ですね。今日はありませんけれども、ステージの上に立つわけです。で、私が通常舞台に立っているとき、私はお客様に見られている存在です。で、客席にいる皆さんは見る存在、見る、見られる関係です。で、これが例えば教室に置き換えますと、先生が教える、そして皆さんが教えられる。教える、教えられるということになります。しかしこのインタラクティブな関係というのは、共に学び合う関係。そういった空間が作っていきたいなと思っていますので、それを例えば舞台に置き換えますと、舞台に立つときに私にスポットライトがあたっているわけです。ところが、私が場所を変えます。例えばこちらに移動してきます。そうすると、スポットライトがここにあたるわけです。今スポットライトがあたった感想はどうですか。
緊張します。
緊張します、はい。私が移動すると当然スポットライトの位置が変わっていくわけなんですね。こういう風にですね、教員も俳優と同じように空間をとらえる、そして自分の身体を使ってこの新しい空間作りをしていく。そんなことができるんじゃないかなと思っております。
今日はまずその空間を作るということで、実際に皆さんに一番最初にやる授業、そこで自己紹介をされると思うんですけれども、この自己紹介をしていただこうと思ってます。先週、自己紹介、ご自身学生としての自己紹介をされたと思いますが、今度は教員になったつもりで皆さんを巻き込むように、今私がしたようにですね、身体を動かしていただいても構いません。全体が興味をもって共感していただけるような自己紹介、これにトライしてみましょう。いきなりやるのはちょっと大変だと思いますので、見本、見本になるかどうかわかりませんが、もう一人の講師役を紹介したいと思います。音楽座ミュージカルの渡辺修也です。
はい、では、渡辺がこれから一番最初の自己紹介、皆さん授業をするというつもりで彼が自己紹介をしていきます。その様子を見ていただいてそこから何らかの気づきを得ていただき、そして皆さんなりに今度は実際やっていただくと。こういう風にしてみたいと思います。それでは自己紹介をお願いいたします。
はい、皆さん、こんにちは。
こんにちは。
音楽座ミュージカルの渡辺修也と申します。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、ありがとうございます。
今日はですね、舞台を観る意義中でもミュージカルについてというのを皆さんと一緒に話していきたいと思います。
突然ですが、なんかこううれしくなったときにですね、こう鼻歌を歌ったりだとか、なんかスキップしちゃったりだとかね、そういった経験が一度でもあるという方。
ありますよね、ありますよね。
なんか一曲歌ってもらいましょうか。やめましょうか。ということで、実はこの歌ったり踊ったりというのは人間に本能に根ざした行動なんですね。それゆえにミュージカルというのは人間に最もフィットした芸術である。そんなところから話をしていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いします。
はい、だいたい今で30秒ちょっとだと思いますけれども、このぐらいにまとめていただいてやっていただこうと思います。皆さん、いきなり表情が変わってしまいましたね。大丈夫でしょうか。失敗を恐れずにやっていきたいなと思います。皆さんの専門分野で結構ですので、皆さんが共感する、注意を引くようなそんなプレゼンテーションをお願いします。では、まずこちらのテーブルからいきましょう。じゃ、どなたがいいでしょうかね。皆さんと目が合わなくなりましたが、一番目が合わなかった中村さんにやっていただきましょうか、よろしいですか。
はい、では前に出てきていただきましょうか。拍手をお願いします。
では、渡辺はこちらに座って学生の気持ちになって聞いていただこうと思います。
それではよろしくお願いします、どうぞ。
皆さん、こんにちは。
こんにちは。
中村長史といいます。今日は、平和のための武力?国際政治入門という授業を始めたいと思います。で、まず皆さんにおうかがいしたいんですけれども、ちょっと重たいテーマなんですけれども、皆さん平和を達成するためにはどうすればいいと思いますか。どうすればいいでしょうね。
今日はちょっと当てて聞かないんですけれども、ちょっと皆さん考えてもらいたいんですね。で、多分多いかなと思うのが、そんなの武器がなくなったらいいんじゃないか、核兵器とか地雷とか、そういう武器がなくなったらいいんじゃないかっていう風に思われた方が多いと思うんですけども、実は僕たち国際政治学者はそうは考えないんですね。もちろん武器がなくなった方がいいって思っているんですけれども、そうではなくてできるだけ武器を使わないような環境を作っていくにはどういう政策が必要なのか、というのを順序立てて考える。それが国際政治学者という人間の仕事です。で、僕も最初に皆さんに聞いた問いの答えはまだ見つけていないんですけれども、この授業を通して一緒に考えていけたらいいなと思うので、よろしくお願いします。
はい、拍手をお願いします。じゃ、こちらにいたままでいただいてね。はいどうですか、いきなり当たってという感じでしたけれども。
頭が真っ白に。
真っ白。真っ白になった割りにはお話がお上手でね、皆さん引き込まれていたと思います。これを身体的なアプローチ、そして空間的なアプローチでフィードバックしていきますと、まず姿勢です。
はい。
どうしてもですね、これは人誰でもそうです。首がこう前に出てしまうんですね。これは伝えたいという気持ちが身体に現れているからです。でもこれはですね、ともすると自信のない、自信のない姿勢に見えてしまいます。ですからそういったときはここぐっと胸を張りまして、胸を張るとですね、逆に今度つっぱってしまうんです。ちょっとつっぱってみてください。ね、つっぱっちゃいますよね。こうするとまた余裕がなく見えますので、ぐっとしたところでまず肩を落とす。ぐっと引っぱって肩を落とす。はいそうです。思った以上に顎が上に上がったりですね、顎の位置というのが大変です。ですから、顎はですねあまり意識せず、逆に目を意識してください。目線の使い方です。で、目線の使い方も結構できたんですけれども、だんだん緊張が高まってくるにしたがって、きょろきょろきょろきょろが多くなりました。で、これをやめるためにはどうすればいいか。やはりですね、誰に話しているのか。このことを心がけてみましょうか。例えばですね全員にお話をしていると思うと全員を見てしまうんですが、端の方と端の方と真ん中の方、こういった3点に意識を持ちながらお話を進めていく。そうすると、目線が非常に落ち着いた感じになります。実は目線ってとっても大事で、お話の変わり目で目線を変えるっていうのは、意識を変えることにもなります。目は意識ですから、例えば私がこうやってお話をしているときにこうやりますね。そうすると皆さん、誰か来たって思いませんか。ふっと、あれ外で何か起きたのかと思うと思うんですね。それからお話をして、そして次のお話に展開したいときには、突然こうやって話していたのをさて、とこういう風に変えてあげるとビジュアル的にもお話を変えることができると。そういったポイントがありました。まず初っ端ね、緊張の中だったと思いますが、どうですか、見ていて。
全体的にトーンというかあと空間の使い方もそうなんですけど、平板、変化がないので、特にどこが重要なポイントなのかとかここを一番聞いて欲しいとか、そういったところで先ほどの目線だとか身体的にちょっと一歩出てみるとか、手を差し伸べるとかそういう風にやると聞いている側の注意がここでもう一回聞き直せばいいのかと喚起されるのではないかなと。はい。
ありがとうございます。
はい。緊張の中がんばっていただきました。拍手をお願いいたします。
それでははい、代わりまして、次はこちらのテーブルからいきましょう。では、男性いきましたんで女性。いきましょうかね。はい、ではよろしくお願いします。拍手をお願いいたします。
それではよろしいですか。ではお願いします。どうぞ。
皆さん、こんにちは。
こんにちは。
堀内多恵と申します。どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
この授業の科目の名前は生活の中の心理学というものです。さていきなりですが、皆さんにいきなり質問です。
心理学って恐らく皆さん今まで勉強したことがないかと思うんですが、どういうことを勉強すると思ってこちらにいらっしゃったでしょうか。ちょっと聞いてみたいと思います。
じゃ、いかがですか。
はい、人の考え方を知る学問ですかね。
はい、ありがとうございます。
じゃ、こちらのテーブルでも聞いてみましょうか。
じゃ。
科学的に心の変化をみる、みたいな感じ。
はい、お二人ともありがとうございます。そのとおりですね。
人の考え方、あと心の動き、そういったところについてもちろん勉強していくんですが、実は心理学では、人がどういう風に目線をやるのか、今ちょっと私目が泳いでいますが、その人の視線だったりだとか、あと人がどういう風に香りを感じるのか、あとですね人がどういう風に成長していくのかとか、いろいろなことを勉強していくんですね。それがそれぞれ皆さん意識していないんですが、人の普段の生活の中で、さまざまなところで活かされています。そういったことをこの授業で勉強していきたいと思います。それでは、半年間になりますがどうぞよろしくお願いします。
はい、ありがとうございました。
どうですか、緊張されてましたけれどもね。
はい、とても緊張しました。
はい、はい、途中でね、自分でね目が泳いでいますけれども、ということで皆さんがリラックスしました。ああいうところすごく大事な気遣いですね。今ですね、トライして前に出ていただきました、ね。これとてもよかったです。トライとしてはとてもよかったんですが、その歩き方なんですね。はい、今非常に不安げで、ね、こんな感じになっていました。
移動する時というのはですね、その動きにやはり皆さんの視線が集まります。ですから、歩く時はですね、自信をもってどちらに行くんだろう、方向性をしっかりと示してあげる。そうするとこれは迫力につながります。私のところに来たな、ある意味ですね、腹をくくるんですね。あいまいに来てしまうと、知らないうちに着いてたこの人、という感じになりますので、私のところに来る、もしかしたら自分に当たるかもしれない。そういったところもですね、迫力をもって表現することができます。
あとですね、ちょっとこの最初のところなんですが、よろしくお願いしますということをしました。このときによろしくお願いしますってやってしまうのはもったいないですね。せっかくです、よろしくお願いします、しっかり挨拶した後に頭を下げると自分自身が落ち着きます。ちょっとやってみましょうか。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はい、どうですか。先ほどのよろしくお願いしますよりも慌てなくて心が落ち着いたんじゃないですかね。
そうですね、自分の中の鼓動がちょっとペースが穏やかになった気がします。
そうですね、見ている人も多分そうだと思うんですね。よろしくお願いしますと言って頭を下げて、このような分離礼といいますが、しっかりとお辞儀をしてあげることで、皆さんも落ち着いた環境、心の中の環境を保つことができます。どうもありがとうございました。はい。
今日はお二人の方に前に出て実際にやっていただきました。このようにですね人前でやると、自分が家で一人で練習するときにはない緊張ですとか、あとは話しかける相手というのが出てきます。そういったことはですね、実際にやってみないとわからないことです。どうぞ皆さんの周りの方、友達などを捕まえてですね、実際に人前でやってみることをこれを何度も繰り返しやってみてください。そして今やっていただいたお二人の、ここもっとこうした方がいいんじゃないのかなという改善点、恐らく皆さんも見ていて気づかれたところがたくさんあったかと思います。是非そういったところをフィードバックしてもらう、フィードバックする、このこと、学び合うことが一番の落とし込み、腹落ちにつながりますので、是非トライをしてみてください。
では、第2週目になりました、空間をつくる、以上で終了したいと思います。どうもありがとうございました。

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